赤プリ旧館・旧李王家東京邸の現在|数奇な歴史と見学・食事ガイド

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赤プリ旧館・旧李王家東京邸の現在|数奇な歴史と見学・食事ガイド
赤プリ旧館・旧李王家東京邸の現在|数奇な歴史と見学・食事ガイド
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🎵 赤プリ旧館・旧李王家東京邸の現在|数奇な歴史と見学・食事ガイド

かつてバブル期の象徴として一世を風靡した「グランドプリンスホテル赤坂(通称:赤プリ)」。その敷地の一角で威厳を放ち続け、多くの人々に「赤プリ旧館」として親しまれた瀟洒な洋館が、現在の「東京ガーデンテラス紀尾井町」においてどのような姿で残されているかをご存じでしょうか。この建物こそ、大韓帝国の皇太子であった李垠(イ・ウン)殿下と同妃方子(まさこ)殿下の邸宅として、1930(昭和5)年に建てられた歴史的建造物「旧李王家東京邸」です。

激動の昭和から平成、そして令和へ。解体の危機を乗り越え、現在は「赤坂プリンスクラシックハウス」として美しく蘇った名建築は、単なる保存建築にとどまらず、一般の来訪者が食事や散策を楽しめる上質な空間として息づいています。数奇な運命を辿った李王家夫妻の歴史秘話から、最新のレストラン・カフェ利用、見学時の注意点まで、現場の取材検証をもとに総力解説します。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
  • 要点1:赤プリ旧館は解体を免れ、曳家(ひきいえ)工法で約44メートル移動・復元され「赤坂プリンスクラシックハウス」として営業中。
  • 要点2:宮内省内匠寮が手掛けたチューダー様式の傑作であり、東京都指定有形文化財として2026年現在も一般利用が可能。
  • 要点3:館内見学は併設のレストラン・カフェ利用(ランチやアフタヌーンティー等)とセットで行うのが最も確実かつ満足度が高い。

【現在の姿】赤プリ旧館から「赤坂プリンスクラシックハウス」への再生

紀尾井町の緩やかな坂道を上ると、現代的な超高層複合ビル「紀尾井タワー」の足元に、まるでヨーロッパの古城のような木骨造の洋館が現れます。かつて「赤プリ旧館」の愛称で親しまれた建物は、現在「赤坂プリンスクラシックハウス」として婚礼施設やレストラン、バーを併設した複合商業施設として活用されています。

2011年のグランドプリンスホテル赤坂閉館後、敷地全体が大規模再開発エリア「東京ガーデンテラス紀尾井町」へと生まれ変わる際、この歴史的建造物をいかに後世へ継承するかが大きな議論となりました。事業主である西武グループは、約85年もの風雨に耐えた躯体を壊すことなく、後述する高度な工法を用いて後世に残す道を選択。2016年7月に商業施設としてのグランドオープンを迎え、東京都指定有形文化財(建造物)に指定された風格を保ちながら、一般に広く開かれた社交場として新たな歴史を刻んでいます。

現地を訪れると、外壁を彩るハーフティンバー(木骨露出)様式と急勾配の屋根、細やかな装飾煙突が圧倒的な存在感を放ちます。現代のビル群の中に忽然と現れるそのクラシカルな佇まいは、都市開発と文化財保全が両立した国内でも極めて稀有な成功モデルと言えます。

当時のメディア報道・掲載写真
【検証資料 1】当時のメディア報道・掲載写真(出典:edo-chiyoda.jp)

【数奇な運命】旧李王家東京邸の歴史と李垠・方子夫妻が歩んだ激動の歳月

この洋館が持つ重厚な空気感は、設計の美しさだけでなく、ここに暮らした主たちの数奇な人生と切り離して語ることはできません。邸宅の主であった李垠は、大韓帝国最後の皇太子であり、日韓併合後の複雑な政治情勢の中で日本の皇室に準じる「王公族」に位置づけられました。その妻として迎えられたのが、日本の皇族・梨本宮家の長女である李方子でした。

日鮮融和の象徴として周囲の思惑が交錯する中での婚姻であり、政略結婚という過酷な宿命を背負わされた二人でしたが、残された手記や関係者の証言が伝える夫婦仲は驚くほど睦まじいものでした。方子妃は自著『流れのままに』のなかで、異国へ嫁ぐ不安のなかで夫が注いでくれた深い慈愛と敬意を率直に綴っています。公の場で見せる緊張感に満ちた表情の裏で、この紀尾井町の邸宅は、二人が人間らしく穏やかな心を取り戻せる唯一のサンクチュアリでした。

しかし、1945年の終戦によって運命は暗転します。日本の敗戦に伴い王公族の身分を喪失、さらに財産税の賦課や国籍を巡る政治的混乱により、夫妻はこの広大な邸宅を手放さざるを得なくなりました。邸宅は参議院議長公邸などを経て、1952年に西武鉄道へ売却。1955年に「赤坂プリンスホテル」として開業し、客室や宴会場として多くの政財界人や文化人に愛されることとなります。

祖国韓国への帰国を望みながらも、李承晩政権による反発から入国を阻まれ続けた歳月。夫妻がようやく韓国へ定住を果たしたのは1963年のことでした。紀尾井町に残された洋館は、激動の昭和史において日韓の架け橋となり、時代の荒波に翻弄されながらも尊厳を保ち続けた夫妻の切ない記憶を静かに宿しています。

【解体か保存か】曳家工事による奇跡的な保全と建築美の徹底解剖

名建築の存続において最大の山場となったのが、2011年からの再開発事業です。新旧ビルの配置計画と地下インフラの整備に伴い、当初の位置のまま建物を残すことは物理的に不可能とされていました。そこで採用されたのが、建物を解体せずにそのまま持ち上げて水平移動させる「曳家(ひきいえ)工法」です。

約3,000トンに達する文化財建造物を、ジャッキアップして仮設レールの上に乗せ、約44メートル北側へ移動。さらに地下免震層を構築した上で元の高さへと戻す大工事が敢行されました。外観の保全だけでなく、建設当時の図面や古写真を綿密に照合し、昭和期のホテル改装で改変されていた内装・照明器具・窓枠・壁紙を、1930年竣工当時のオリジナル状態へ極限まで復原したのです。

項目詳細・数値データ一般的な近代洋館の基準編集部の見解・評価
建築様式チューダー様式(木骨露出・尖頭アーチ)ルネサンス・バロック調が多い英国中世の重厚感と宮内省独自の優美さが融合した最高峰の意匠
設計者宮内省内匠寮(技師:権藤要吉ら)民間建築家または請負会社皇室建築を手掛けた最高峰のエリート技術集団による緻密な施工
保全工法曳家工法(約44m水平移動+免震化)部材解体・部材再構築(復元)構造を傷めず躯体ごと移動させたことで、文化財価値の棄損を完全回避
文化財指定東京都指定有形文化財(2011年指定)未指定または登録有形文化財歴史的・美術的価値の双方が公的に極めて高く評価されている証

設計を手掛けた宮内省内匠寮(たくみりょう)は、迎賓館赤坂離宮や旧朝香宮邸(現・東京都庭園美術館)などを手掛けた最高峰の建築組織です。ステンドグラスに差し込む淡い自然光、細やかなレリーフが施された木製マントルピース、リブヴォールト天井など、現地で見られる細部装飾はいずれも工芸品レベルの精度を誇ります。

活動歴および当時の関連ビジュアル記録
【検証資料 2】活動歴および当時の関連ビジュアル記録(出典:edo-chiyoda.jp)

【実態検証】旧李王家東京邸の見学方法とレストラン・アフタヌーンティー体験

「歴史的建造物としての旧李王家東京邸を内部まで見学したい」という場合、利用方法には一定のルールが存在します。現在、建物内は商業施設として日常的に稼働しており、美術館のような「入館料のみを払って内部を巡る純粋な展示見学ツアー」は原則として常設されていません。

もっともスマートかつ優雅に内部を体験する手段は、1階に位置するメインダイニング「ラ メゾン キオイ(La Maison Kioi)」やカフェ・バーの利用です。ランチ、ディナーはもちろんのこと、特にSNSや口コミサイトで高い人気を集めているのが「アフタヌーンティー」です。

季節ごとにメニューが刷新されるアフタヌーンティーは、旬のフルーツやクラシカルな英国式スコーン、丁寧につくられたセイボリーが並び、洋館の重厚な調度品と見事な調和を見せます。利用者の口コミを検証すると、「天井が高く、窓から入る光と庭園の緑が素晴らしい」「スタッフのホスピタリティが高く、昭和初期の貴族の館に招かれたような非日常感を味わえる」といった絶賛の声が多数を占めます。

なお、婚礼や貸切イベントが入っている日程では、予約客であっても一部のエリア(2階個室や大広間など)へ立ち入ることはできません。建物全体の雰囲気をじっくり味わいたい場合は、平日のカフェタイムやランチタイムを狙って事前予約を入れるのが現場目線での確実なアプローチです。

【ネットの誤解を是正】一般公開の有無と入場料にまつわる3つの盲点

ネット上のQ&Aサイトやブログ記事では、旧李王家東京邸の見学に関して誤った情報が散見されます。訪問前に知っておくべき「3つの盲点」を整理しました。

盲点1:「誰でも無料で建物内部を自由に見学できる」という誤解
外観や周辺の広場・庭園は東京ガーデンテラス紀尾井町のオープンスペースに面しているため、24時間いつでも外から鑑賞・撮影が可能です。しかし、エントランスを越えて館内へ入るには、レストランやカフェ、宴席の利用者である必要があります。「無料の歴史資料館」と混同して訪れ、エントランスで足止めを食らうケースが後を絶ちません。

盲点2:「予約なしでもふらっと立ち寄ればお茶ができる」という油断
特に週末や休祝日、桜や紅葉のシーズンは、ラ メゾン キオイのアフタヌーンティーやランチ席が数週間前から満席になることも珍しくありません。バーエリアを除き、カフェ利用であっても事前Web予約を済ませておくのが鉄則です。

盲点3:「ドレスコードが厳格で敷居が高すぎる」という過度な警戒
旧皇族・王公族の邸宅ということで「正装が必要なのでは」と気後れする声もありますが、過度な心配は不要です。一般的なスマートカジュアル(男性の襟付きシャツやジャケット、清潔感のある靴)を意識していれば問題なく歓迎されます。ただし、露出の多すぎる服装やビーチサンダル等は雰囲気を損なうため避けるべきです。

【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準

近代建築と文化財の利活用という観点から、旧李王家東京邸(赤坂プリンスクラシックハウス)の訪問価値を客観的に評価すると、以下のようになります。

▼ こんな人には心からおすすめ(満足度◎)
・昭和初期の宮内省建築、チューダー様式やアール・デコ調の近代洋館が好きな人
・歴史的背景(日韓近代史、李王家の歩み)に理解があり、空間の物語性に浸りたい人
・大切な記念日や会食で、現代的なホテルとは一線を画すクラシカルな特別感を演出したい人

▼ 慎重に検討すべき人(ミスマッチのリスクあり)
・パネル展示や音声ガイドをじっくり読み込みながら歩き回る「博物館型見学」を期待している人
・飲食代をかけず、建物の内装だけを手短に鑑賞・撮影したい人
・予約なしの気まぐれな散策ルートとして予定に組み込んでいる人

公の場での発言・インタビュー報道記録
【検証資料 3】公の場での発言・インタビュー報道記録(出典:belca.or.jp)

【旧李王家東京邸】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:赤坂プリンスクラシックハウスの外観撮影は自由にできますか?
A1:はい、東京ガーデンテラス紀尾井町の敷地内(パブリックスペース)からであれば、どなたでも自由に外観を鑑賞・撮影できます。建物の正面や庭園側など、アングルを変えて名建築の造形美を楽しめます。

Q2:レストランを利用せずに内部を見学できるツアーなどは開催されていますか?
A2:定期的な内部見学ツアーは原則として開催されていません。ただし、東京都や千代田区の文化財公開ウィーク、あるいは施設主催の特別イベント等で限定公開される場合があります。最新情報は公式ウェブサイトの告知を確認してください。

Q3:アフタヌーンティーの予約はいつから可能ですか?
A3:通常、公式予約サイトにて約1〜2ヶ月先までの予約枠が順次開放されます。特に窓際席や休日のティータイムは即日埋まる傾向があるため、利用希望日が決まり次第、早めのオンライン予約をおすすめします。

Q4:最寄り駅からのアクセスを教えてください。
A4:東京メトロ南北線・有楽町線・半蔵門線「永田町駅」9a出口直結、または銀座線・丸ノ内線「赤坂見附駅」Dツインタワー口から徒歩約1分です。東京ガーデンテラス紀尾井町内を案内板に沿って進むとすぐに到達できます。

まとめ:紀尾井町の気品を今に伝える名建築を堪能するために

旧李王家東京邸は、激動の歴史に翻弄された李垠・方子夫妻の愛と哀しみを包み込み、戦後は「赤プリ」として昭和の煌びやかな社交を支え、そして令和のいま、奇跡的な免震曳家技術によって元の輝きを取り戻しました。単に過去を保存するだけでなく、現代の人々が集い、語らい、記憶を紡ぐ生きた文化財として機能している点にこそ、この洋館の真の価値があります。

紀尾井町を訪れる際は、ぜひ事前にテーブルを予約し、内匠寮の職人技が光る瀟洒な空間で香り高い紅茶や料理を味わってみてください。歴史の重みとモダンな洗練が交差するそのひとときは、日常を忘れさせる格別の体験となるはずです。 (出典: 旧 李 王家 東京 邸(Yahoo!ニュース)

旧 李 王家 東京 邸
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