韓国のガソリン価格は今いくら?日本との比較と高い理由を徹底解説
隣国・韓国への旅行やビジネス出張、地方周遊ドライブを計画する際、意外と見落としがちなのが「現地の燃料コスト」です。近年のウォン安トレンドや現地の物価高騰報道を目にして、「韓国のガソリンは日本より安いのか、それとも高いのか」と疑問を抱くドライバーは少なくありません。
結論から言えば、2026年現在の韓国におけるガソリン実売価格は、日本国内の平均相場と比較して同等か、為替や地域によっては日本を上回る水準で推移しています。本稿では、韓国石油公社が提供するリアルタイム価格情報システム「オピネット(Opinet)」の最新データや現地給油所の動向を基に、日韓の燃料価格差、価格が高止まりする構造的要因、そして現地でレンタカーを運転する際の具体的な給油ルールまで徹底解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:韓国のガソリン価格は現在1リットルあたり約1,650〜1,750ウォン(約185〜198円前後)で推移しており、日本国内の平均価格よりもやや割高な水準にある。
- 要点2:高値の主因は、原油輸入への完全依存に加え、段階的に縮小・再編された「ガソリン税減税措置」や、精製・流通マージンの構造的コストにある。
- 要点3:現地でレンタカーを運転する場合、都市部(特にソウル中心部)での給油を避け、オピネット等のアプリ活用やセルフ給油所(SELF)の利用が必須となる。
【2026年最新】韓国のガソリン価格は今いくら?日本との価格差を徹底比較
2026年現在、韓国国内におけるレギュラーガソリン(現地表記:보통휘발유 / 普通揮発油)の全国平均価格は、1リットルあたり約1,650〜1,750ウォン前後で推移しています。これを執筆時点の為替レート(100ウォン=約11.2円〜11.5円換算)で日本円に換算すると、1リットルあたり約185円〜201円となります。
日本国内のレギュラーガソリン全国平均価格(政府の燃料油価格激変緩和補助金の出口戦略下で約175円〜185円程度)と比較すると、韓国のガソリン価格は「日本と同等か、リッターあたり約10〜15円ほど高い」という水準にあります。かつて「韓国は物価もガソリンも日本より大幅に安い」と言われたイメージを持って現地を訪れると、スタンドの看板に表示された価格に驚かされることになります。
| 項目 | 韓国(全国平均水準) | 日本(全国平均水準) | 編集部の見解・評価 |
|---|---|---|---|
| レギュラーガソリン(1L) | 約1,680ウォン(約188円) | 約178円 | 為替換算ベースで韓国側が約5〜6%割高な水準 |
| 軽油 / ディーゼル(1L) | 約1,540ウォン(約172円) | 約158円 | 韓国は軽油税率の再編により日本との価格差が顕著 |
| 首都圏・都心部価格 | ソウル平均:約1,760ウォン(約197円) | 東京平均:約183円 | ソウル市中心部(中区・江南区)はリッター230円超も散見 |
| 燃料税の構造 | 交通・エネルギー・環境税+走行税等 | 揮発油税+地方揮発油税+石油石炭税 | 両国とも小売価格の40〜50%前後が税金で占められる |

なぜ日本より高い?韓国ガソリン価格高騰の背景にある「3つの構造的要因」
経済規模や地理的条件が近い日本と韓国の間で、なぜガソリン小売価格にこのような差が生じるのでしょうか。韓国のエネルギー経済を取材する専門記者や関係省庁の公開資料から見えてくるのは、複合的な「3つの構造的要因」です。
第一の要因は、政府による「油類税(燃料税)減税措置」の段階的縮小と正常化です。韓国政府(企画財政部)は、世界的な原油高に伴うインフレ対策として2021年秋から最大37%の油類税引き下げ措置を実施してきました。しかし、国家財政健全化と税収不足への対応から、2024年以降段階的に減税率が縮小(引き上げ)され、2026年に向けて本来の税率へと回帰しています。この減税縮小分がダイレクトに店頭価格へ転嫁されたことが、近年の価格押し上げ要因となっています。
第二の要因は、完全な原油輸入依存と為替(ウォン安)直撃リスクです。韓国は原油を100%海外からの輸入に依存しており、中東からの調達比率が7割を超えます。国際原油相場がドル建てで決済されるため、米ドルに対するウォン安が進行すると、国際市場の原油価格が横ばいであっても、国内精製業者の調達コストは跳ね上がります。日本の円安と同様の構図ですが、韓国は経済全体の貿易依存度が高いため、為替変動がより即座に国内のエネルギー小売価格へ波及します。
第三の要因は、国内の流通コスト格差と精製マージンです。韓国国内には大手精製4社(SKイノベーション、GSカルテックス、S-OIL、HD現代オイルバンク)が存在し、輸出産業としての石油精製力は極めて高いものの、国内給油所の立地コスト(特にソウル首都圏の地価高騰)や人件費の上昇が小売マージンに上乗せされている現状があります。
【実態検証】ソウルのガソリンスタンド平均価格と軽油価格の推移
韓国石油公社が運営する公式価格比較ポータルサイト「オピネット(Opinet)」の公表データを検証すると、韓国内でも地域ごとに著しい価格格差が存在することが分かります。
最も価格が高いのは首都ソウル特別市であり、ソウル市内の平均ガソリン価格は全国平均を常にリッターあたり約80〜100ウォン上回っています。特に中区(明洞周辺)や龍山区、江南区といった超一等地にあるフルサービス型の給油所では、リッターあたり2,000〜2,200ウォン(約224〜246円)という驚異的なプライスが掲げられている光景も珍しくありません。一方で、京畿道の郊外や地方幹線道路沿いにあるアルトゥル給油所(政府主導の低価格自炊給油所)では、全国平均より50ウォン以上安く設定されているケースがあります。
また、韓国における軽油(ディーゼル)価格の推移にも注目が必要です。かつて韓国では環境・産業政策の一環として軽油税が低く抑えられており、SUVや輸入ディーゼル乗用車が爆発的に普及しました。しかし、ウクライナ情勢以降の国際的なディーゼル需給逼迫や税制見直しを受け、一時期は「軽油がガソリンより高い」という歴史的な逆転現象が発生しました。2026年現在はガソリンよりやや安い水準に落ち着いたものの、過去のような「圧倒的な割安感」は完全に消失しています。

一般に知られていない盲点|韓国ドライブ・レンタカー給油の完全ガイド
済州島(チェジュド)や釜山、地方都市をレンタカーで巡る日本人旅行者・出張者が最も直面しやすいトラブルが、現地のガソリンスタンド(現地語:주유소 / チュユソ)での給油手順と種別の識別ミスです。日本とは異なる運用ルールが存在するため、事前に以下のポイントを把握しておく必要があります。
まず、韓国の給油機で表示される油種名称は以下の通りです。
- 보통휘발유(普通揮発油 / ノランセク・黄色または赤色):一般的なレギュラーガソリン。大半のレンタカー(ガソリン車)はこれを指定。
- 고급휘발유(高級揮発油 / ノクソク・緑色):ハイオクガソリン。輸入車や高性能車向け。
- 경유(軽油 / パランセク・青色または黒色):ディーゼル車専用。韓国のSUVやミニバン(カーニバル等)に多い。
- LPG(エルピージー):韓国で一般的なタクシーや一部のレンタカー専用。専用のLPG充填所(충전소)でしか給油不可。
特に注意すべきは「セルフ給油所(SELF)」のタッチパネル操作とクレジットカード決済です。多くの機械が韓国語と一部英語にしか対応しておらず、日本のクレジットカードを挿入した際に「郵便番号入力」や「住民登録番号」を求められてエラーになる事例が報告されています。海外発行カードで決済できない場合は、事務所のスタッフを呼んで手動決済(事前承認)を依頼するか、フルサービス(유인주유소)の給油レーンを利用するのが安全です。
【プロの結論】エネルギー構造から読み解く韓国物価と旅行者の賢い立ち回り
燃料価格の高止まりは、単なるドライバーの負担増にとどまらず、韓国社会全体の物流コストや外食・加工食品の物価(インフレ)を構造的に底上げしています。韓国銀行(中央銀行)の物価動向レポートでも、原油輸入コストの上昇が消費者物価指数(CPI)に与える影響の大きさが繰り返し警告されています。
こうした現地の経済環境を踏まえ、これから韓国での移動やビジネスを計画する読者に向けた具体的な判断基準は以下の通りです。
【プロの結論】韓国でのレンタカー利用・移動手段の判断基準
- レンタカー利用が推奨されるケース: 公共交通機関が不便な済州島(チェジュド)全域の観光、江原道(カンウォンド)や全羅南道(チョルラナムド)の地方巡回、3人以上のグループ移動で荷物が多い旅程。燃料代の高さを考慮しても、トータルの利便性と時間効率でメリットが勝ります。
- レンタカーを避けるべき・公共交通機関を推奨するケース: ソウル首都圏や釜山市内中心部の滞在。深刻な交通渋滞に加え、都心部スタンドの高額なガソリン価格、さらに法外な駐車料金が発生するため、KTX(高速鉄道)や地下鉄、T-moneyカードを用いたタクシー・バス移動がコスト面でも圧倒的に有利です。

【韓国 ガソリン 価格】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:韓国でガソリンスタンドを探す際、最安値を見つける方法はありますか?
A1:韓国石油公社が運営する公式アプリ・Webサイト「Opinet(オピネット)」を利用するのが最も確実です。現在地周辺のスタンドごとのリアルタイム価格(ウォン単価)や、国が指定する格安スタンド「アルトゥル給油所(알뜰주유소)」の位置を一目で検索・比較できます。NAVERマップやカカオマップ上でも給油所ごとのガソリン単価が即座に表示されます。
Q2:韓国のレンタカーは満タン返しが基本ですか?
A2:原則として日本と同様に「出発時と同等の満タン状態」での返却が求められます。返却直前に空港や営業所付近のスタンドで給油し、レシートを保管しておく必要があります。万が一給油せずに返却した場合、レンタカー会社が定める割高な規定単価で精算されるため注意してください。
Q3:ソウル市内と地方都市でガソリン価格はどのくらい違いますか?
A3:ソウル中心部(中区や江南区)と地方都市(全州や大邱、大田など)では、1リットルあたり150〜300ウォン(日本円で約17〜34円)もの価格差が生じることがあります。長距離をドライブする場合は、ソウル都心部を出発する前や到着した直後ではなく、郊外の大型セルフスタンドや高速道路のサービスエリア(SA / ヒュゲソ)で給油する方が経済的です。
まとめ:今後の動向と失敗しないための判断基準
2026年最新の韓国ガソリン価格は、減税措置の正常化や為替変動、原油調達コストの影響を受け、日本と同等以上の水準で推移しています。「物価が安い」という過去の先入観を持ったまま現地で無計画に給油を行うと、想定外の出費につながりかねません。
現地で車を運転する際は、オピネットや地図アプリを駆使して適正価格のセルフ給油所を選び、油種の選択やカード決済のルールを事前に把握しておくことが、無駄なコストとトラブルを防ぐ最大の鍵となります。 (出典: 韓国 ガソリン 価格(Yahoo!ニュース))