送迎会とは?歓送迎会との違いやマナー・幹事の段取り完全ガイド
職場の異動や新入社員の配属、退職の時期になると耳にする「送迎会」という言葉。一般的には「歓送迎会」の略称や言い換えとして用いられることが多い集まりですが、送別会や歓迎会と何が違うのか、正式なビジネスの場ではどのように使い分けるべきか迷う方も少なくありません。
この記事では、送迎会(歓送迎会)の正確な定義や開催時期、参加時に押さえておきたい基本マナーから、幹事のスムーズな進行手順、案内メールや各種挨拶の具体的な例文までを網羅して分かりやすく解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 言葉の定義:「送迎会」は一般的に「歓送迎会」を指す口語表現であり、去る人を送り新たな人を迎える儀礼的な会合。
- 相場とマナー:参加費相場は一般社員4,000円〜6,000円、主役は無料とするのが鉄則。席順の上座・下座やプレゼント選びの配慮が重要。
- 幹事の段取り:案内メールは3〜4週間前に配信し、挨拶(乾杯・主役・締め)の人選と進行スケジュールを事前に固めることが成功の鍵。
【言葉の定義】送迎会とはどのような集まりか?歓送迎会や送別会との違いを解明
「送迎会」という言葉は、日常会話や口頭連絡で頻繁に使われますが、ビジネス文書や公式な社内通知では「歓送迎会(かんそうげいかい)」と表記するのが一般的です。文字通り「去る人を歓んで(あるいは労って)送り出し、新しく加わる人を温かく迎える」という2つの目的を同時に果たす催しを指します。
日本の企業文化において、人事異動や新卒採用が集中する3月〜4月の年度末・新年度、および9月〜10月の秋期異動シーズンが主な開催時期となります。それぞれの会合の役割と違いを整理すると、以下のようになります。
- 歓迎会:新入社員、中途入社者、異動による着任者など、組織に新しく加わるメンバーを歓迎する会。
- 送別会:退職者、他部署への異動者、転勤者など、組織を離れるメンバーの功績を称え、感謝を伝える会。
- 歓送迎会(送迎会):上記の両方を1回の飲み会・イベントに集約して実施する合同の会。
異動や退職が同時期に重なる場合、個別に開催すると社員の費用負担や日程調整の負荷が大きくなるため、1回にまとめて開催する合理的な形式として定着しています。

【徹底比較】各種社内イベントの特徴・会費相場・プレゼント選びの基準一覧
会合の形態によって、対象者や会費の集金ルール、プレゼントの準備方法が異なります。2026年時点における標準的なビジネスシーンのデータを比較表にまとめました。
| イベント種別 | 対象者・主な目的 | 会費相場(1人あたり) | プレゼント相場と選び方 |
|---|---|---|---|
| 歓送迎会(送迎会) | 新加入者と離任者の双方が対象。新体制の結束を固める。 | 一般:4,000〜6,000円 役職者:7,000〜10,000円 主役:無料(0円) | 送る側のみに贈呈(3,000〜10,000円) 荷物にならないカタログギフト、花束、実用品が定番。 |
| 歓迎会 | 新入社員・転入者向け。組織への馴染みを促進する。 | 一般:4,000〜5,000円 役職者:6,000〜8,000円 主役:無料(0円) | 原則プレゼントは不要(記念の社内グッズやお菓子程度)。 |
| 送別会 | 退職者・異動者向け。感謝と慰労を伝える。 | 一般:5,000〜7,000円 役職者:8,000〜12,000円 主役:無料(0円) | 個人/有志一同(5,000〜20,000円) メッセージ色紙、嗜好品、記念品など。 |
プレゼント選びにおける鉄則は「持ち帰りやすさ」と「相手の次なるライフステージへの実用性」です。電車移動を想定し、極端に重いものやかさばる生花は避け、小ぶりなフラワーアレンジメントやギフトカード、持ち帰り用手提げ袋の準備を徹底しましょう。
【幹事必見】失敗しない進行手順と案内メール文面の鉄則
幹事に任命された場合、当日の2〜3週間前には段取りを固めておく必要があります。案内メールの文面から当日のタイムスケジュールまで、標準的な進行手順を解説します。
1. 案内メールの文面テンプレート(社内送信向け)
案内メールは日時・場所・会費・回答期日を明確にし、主役への配慮を一言添えるのがポイントです。
【件名】【ご案内】〇〇部 歓送迎会のお知らせ(〇月〇日開催)
【本文】
社員各位
お疲れ様です。〇〇部の[幹事氏名]です。
この度、〇〇部にて長年ご尽力いただきました[退職・異動者の氏名]さんの送別と、新たに当部署に着任された[新加入者の氏名]さんの歓迎を兼ね、下記の通り歓送迎会を開催いたします。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
記
■ 日時:2026年〇月〇日(〇)19:00〜21:00(受付開始 18:45)
■ 場所:[店名](住所:東京都〇〇区〇〇1-2-3 / 最寄り駅:〇〇駅徒歩3分)
■ 会費:一般社員 5,000円 / 役職者 7,000円(※主役のお二方はご招待となります)
■ 出欠締切:〇月〇日(〇)17:00まで
※食物アレルギーやお酒が苦手な方は、返信時にあわせてお知らせください。
以上、よろしくお願いいたします。
2. 当日の標準タイムスケジュール(所要2時間想定)
- 開会(開始0分):幹事による開会の辞・主役の紹介
- 乾杯の挨拶(開始5分):部署内の上長・役職者による挨拶と発声
- 歓談・飲食(開始10分〜):食事と交流、席のローテーション
- 歓迎の挨拶(開始60分):新メンバーからの自己紹介・抱負(各1〜2分)
- 送別の挨拶&プレゼント贈呈(開始75分):去る人へ花束・記念品贈呈、本人からの挨拶
- 締めの挨拶(開始105分):組織のナンバーツーまたはベテランによる締め(一本締めなど)
- 閉会・解散(開始120分):二次会案内または完全撤収

【挨拶例文集】そのまま使える乾杯・主役挨拶・締めの言葉
会をテンポよく進めるために、各ポジションの挨拶例文を頭に入れておきましょう。
乾杯の挨拶(役職者・上長向け)
「皆様、本日はお疲れ様です。ご紹介にあずかりました〇〇です。本日は、これまで部署の屋台骨として支えてくださった〇〇さんのご功績に心から感謝するとともに、新たに頼もしい仲間として加わった〇〇さんを心より歓迎いたします。これからの新体制の飛躍と、皆様のご健勝を祈念いたしまして、乾杯!乾杯!」
主役の挨拶:送られる側(退職・異動者)
「本日はこのような温かい会を開いていただき、誠にありがとうございます。〇年間、この部署で皆様と切磋琢磨しながら業務に打ち込めたことは、私の大きな財産です。新天地でもここでの経験を胸に精進してまいります。皆様の今後のご活躍と部署の発展を心よりお祈り申し上げます。」
主役の挨拶:迎えられる側(新入社員・着任者)
「〇月より配属となりました〇〇です。本日は素敵な歓迎の場を設けていただきありがとうございます。一日も早く業務に慣れ、チームの力になれるよう全力で努めてまいります。ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。」
締めの挨拶(宴会の締めくくり)
「宴もたけなわではございますが、所定の時刻となりましたので、中締めとさせていただきます。本日送り出す〇〇さんの今後のご健勝と、迎え入れた〇〇さんのこれからのご活躍、そしてご列席の皆様の更なる発展を祈念いたしまして、一本締めで締めくくりたいと思います。お手を拝借。よーおっ(パン)。ありがとうございました!」
【現場検証】2026年の職場飲み会事情と知っておくべき参加マナー
リモートワークと出社が共存するハイブリッドワークが定着した現在、送迎会に対する社員の意識やマナー基準も大きくアップデートされています。
現場のリサーチやアンケート調査においても、「お酒の無理強いをしない」「プライベートに踏み込みすぎない」「時間通りにきっちり終了する」という3点が重視されています。参加者全員が心地よく過ごすためのマナーは以下の通りです。
- 席順への配慮:主役は出入り口から離れた上座(奥の席)に案内し、幹事や若手は注文や精算がしやすい下座(手前の通路側)に座る。
- お酌のアップデート:かつての「ビール瓶を持って全員にお酌して回る」慣習は強制せず、グラスの空き具合やソフトドリンク希望への自然な気配りを優先する。
- 途中退席への柔軟性:育児や介護、遠方通勤などの事情があるメンバーが気まずさを感じないよう、冒頭で「途中退出も気兼ねなくどうぞ」とアナウンスしておく。

一般に知られていない盲点とネットの誤解|「送迎会」表記の落とし穴
ネット上のQ&AサイトやSNSで散見される誤解のひとつに、「送迎会という単独の正式行事がある」という思い込みがあります。
実際には、「送迎」という単語は本来「人を車などで送り迎えすること」を意味するため、会合の正式名称として「送迎会」のみを会社公式文書に使用するのは不自然とされます。案内状の作成や経費精算の稟議書、社内報などにおいては、必ず「歓送迎会」、あるいは状況に応じて「歓迎会」「送別会」と明確に書き分けるのが社会人としての正しいビジネスマナーです。
【プロの結論】組織コミュニケーションと心理的安全性を高める判断基準
歓送迎会は単なる飲食の場ではなく、チームの心理的安全性を高め、心理的契約を結び直す重要なインターフェースです。開催の設計にあたっては、以下の基準で判断することをおすすめします。
- 対面開催を推奨するケース:長年貢献した社員の節目となる退職、部署をまたぐ大規模な体制変更、新入社員のオンボーディング促進。
- ランチ会やオンラインへの切り替えを検討すべきケース:参加者の生活環境(育児・介護)の多様性が高い場合、または業務多忙により拘束時間を短縮したい場合(昼のランチ歓送迎会でも十分な効果が得られます)。
【送迎会とは】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:送迎会と歓送迎会に何か違いはありますか?
A1:実質的な違いはありません。一般的に使われる「送迎会」は「歓送迎会」の略称・口語表現です。ただし、ビジネスの案内状や公式文書では「歓送迎会」と正式名称で表記するのが適切です。
Q2:主役(異動者・新加入者)の会費はどう集金すべきですか?
A2:主役からは会費を徴収せず、無料(ご招待)とするのが鉄則です。主役分の飲食代は他の参加者で均等に割り振るか、役職者から多めに傾斜配分して集金します。
Q3:送迎会でのプレゼントは新入社員にも渡すべきですか?
A3:原則として、記念品やプレゼントは送り出す側(退職者・異動者)のみに贈呈します。新しく迎える側には、温かい歓迎の言葉や寄せ書き程度にとどめるのが通例です。
Q4:お酒が飲めない幹事・参加者はどう振る舞えば良いですか?
A4:飲酒の有無はマナーに一切影響しません。ノンアルコールドリンクやソフトドリンクを注文し、会話や主役への労い・歓迎のコミュニケーションに注力すれば全く問題ありません。
まとめ:温かい門出と新体制を築くための成功ポイント
送迎会(歓送迎会)は、これまで尽力してくれた仲間の門出を祝し、新たな仲間を歓迎して強固なチームワークを育むための大切なセレモニーです。
「公的な場では歓送迎会と呼ぶ」「主役を立てて会費を配慮する」「時間とマナーを守って進行する」という基本原則を押さえ、参加者全員にとって記憶に残る温かい会合を作り上げてください。 (出典: 送迎 会 と は(Yahoo!ニュース))